■鳥越文蔵=監修/北浦皓弌(こういち)=文楽勘亭流/人形浄瑠璃文楽座=企画・編集
■B5判変型/上製 328頁
■定価=本体3,000円+税
■2017年6月7日刊行
物語の深遠さ、情感に富んだ表情を見せる人形の美しさ、思わず引き込まれる太夫や三味線の迫力。今、人形浄瑠璃文楽は、国内外で静かなブームとなりつつある。本書は全152の演目タイトルを、勘亭流文字で網羅し、初演記録やあらすじなども掲載。文楽愛好家が待ち望んでいた決定版資料本。
●●●担当編集者より●●●
勘亭流文字で埋め尽くされた本にしよう──このような思いから、本書の制作はスタートしました。
帯でドナルド・キーンさんが書かれているように、勘亭流文字には独特の美しさがあります。肉太で丸みを帯びた優美な佇まいは、番付でも存在感を放っていますが、今回のように1ページ大に掲げると、豊かな表情をもっていることに改めて気づかされます。勘亭流文字で書かれた外題には、演目それぞれのドラマ性が宿っているようです。
見飽きない本ができたと思います。文楽ファンの座右の書となりますように。
(石原剛一郎)