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2017年6月12日号 
 

6月の新刊

人形浄瑠璃文楽外題(げだい)づくし

■鳥越文蔵=監修/北浦皓弌(こういち)=文楽勘亭流/人形浄瑠璃文楽座=企画・編集
■B5判変型/上製 328頁
■定価=本体3,000円+税
■2017年6月7日刊行

物語の深遠さ、情感に富んだ表情を見せる人形の美しさ、思わず引き込まれる太夫や三味線の迫力。今、人形浄瑠璃文楽は、国内外で静かなブームとなりつつある。本書は全152の演目タイトルを、勘亭流文字で網羅し、初演記録やあらすじなども掲載。文楽愛好家が待ち望んでいた決定版資料本。

●●●担当編集者より●●●

勘亭流文字で埋め尽くされた本にしよう──このような思いから、本書の制作はスタートしました。
帯でドナルド・キーンさんが書かれているように、勘亭流文字には独特の美しさがあります。肉太で丸みを帯びた優美な佇まいは、番付でも存在感を放っていますが、今回のように1ページ大に掲げると、豊かな表情をもっていることに改めて気づかされます。勘亭流文字で書かれた外題には、演目それぞれのドラマ性が宿っているようです。
見飽きない本ができたと思います。文楽ファンの座右の書となりますように。
(石原剛一郎)

7月 刊行予定

江戸博物文庫 菜樹の巻 ---恵みの稔り

江戸博物文庫 魚の巻 ---水界の王族たち

■工作舎=編
■B6判変型/上製 192頁
■予価=本体1,600円+税
■2017年7月下旬 2冊同時刊行予定

種類豊富な自然物をテーマに、江戸の博物図譜より選りすぐったビジュアルブック『江戸博物文庫』シリーズの続編。食材や薬剤として用いられた植物、涼しげな美しさを放つ魚類の図版それぞれ180点ほどをオールカラーで収載。俗名の由来や四季との縁などを紹介するテキストとともに、華やかでいてどこか儚げな日本的美がたち現れる。『菜樹の巻』『魚の巻』2冊同時刊行!

イベント告知

古賀弘幸さん×山本貴光さんトークイベント

---『書のひみつ』『文字と書の消息』刊行記念

古賀弘幸さんの新刊『書のひみつ』(朝日出版社)と『文字と書の消息』(工作舎)のダブル刊行を記念して、2017年6月21日(水)に神保町・東京堂書店にて対談イベントを開催します。題して「文字百景 世界は文字で満ちている! ―――書の「文体」の不思議に遊び、考える夕べ」。対談相手は文筆家でゲーム作家の山本貴光さんです。
さまざまな文字の形、そしてそれが私たちにもたらす魅力と謎について、古賀さんと山本さんに縦横無尽に語り合っていただきます。文字や書が好きな方、フォントや書き文字につい目が行ってしまう方、ぜひお越しください。
また、東京堂書店2Fでは『書のひみつ』刊行記念フェア「書と文字と、その周辺」を開催中です。幅広い関連図書が展開され、『文字と書の消息』も平積みされています。
詳しくはこちら

 

kousakusha TOPICS

◆大地を守る会社長であり、『ダイコン一本からの革命』『有機農業で世界を変える』の著者でもある藤田和芳氏が、日本経済新聞夕刊のコラム「人間発見」に6月12日(月)~16日(金)5回連載で掲載されます。また、FMラジオのJ-WAVE(81.3)の番組「LOHAS TALK」にも同じく、6月12日(月)~16日(金)毎日出演され、ソトコト編集長の小黒一三さんと対談されます。時間は20:40~50。

◆ファッションやカルチャーを紹介するライフスタイル誌「pen」の 2017/5/15号で、『江戸博物文庫 鳥の巻』が紹介されました。「どれも細部まで緻密に描かれ、美しい色彩も見事に再現されている」と。詳しくはこちら

◆学術・専門書出版社の団体、出版梓会が行う、京都〈読者謝恩〉ブックフェアに工作舎も参加します。会員社30社の選りすぐりの書籍を、京都市内の書店、ふたば書房御池ゼスト店・丸善京都本店・大垣書店イオンモールKYOTO店にて、会期中にかぎり特価で販売いたします。詳しくはこちら

◆芹沢高志さんと港千尋さんの『言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方』(ABI+P3共同出版プロジェクト発行)に、関連図書として『自己組織化する宇宙』『未知の贈りもの』を、参考図書に『空間に恋して』を掲載いただきました。詳しくはこちら

◆ウェブ連載「ライプニッツ通信II」の第24回が更新されました。4月に亡くなられた、『ライプニッツ著作集第II期 第1巻 哲学書簡』第2部「サロン文化圏」の訳者・橋本由美子先生への、町田一氏による追悼文です。詳しくはこちら