■工作舎=編
■B6判変型/上製 192頁
■予価=本体1,600円+税
■2017年1月30日 2冊同時刊行
鳥は羽ばたき、草花は色づく。種類豊富な自然物をテーマに、江戸の博物図譜より選りすぐったビジュアルブック。においやかな花鳥の図版それぞれ180点ほどをオールカラーで収載。俗名の由来や四季との縁などを紹介するテキストとともに、華やかでいてどこか儚げな日本的美がたち現れる。『鳥の巻』『花草の巻』2冊同時刊行!
●●●担当編集者より●●●
博物図像とのおつき合いは、荒俣宏さんとの出会いとともに本格的にはじまった。『大博物学時代』の編集を担当したのが、ちょうど荒俣さんが本格的に博物図鑑の収集を始めた頃のこと。当時はまだ西欧のものが中心で、日本でつくられた多くの図譜については、ほとんど何も知らなかったと言っていいだろう。
その後、日本、とりわけ江戸期の博物図譜の、西欧モノとはまた異なる魅力にじわじわと取り憑かれていった。荒俣宏さんによる著作をはじめ、江戸モノを紹介する本も少なからず刊行された。
今度の「江戸博物文庫」では、とくに日本人の自然への眼差しと好奇心に焦点を当てて形にしてみた。江戸人たちの「わくわく」「どきどき」が、少しでも伝われば幸いである。
(米澤)