■工作舎=編
■B6判変型/上製 192頁
■定価=本体1,600円+税
■2017年7月22日 2冊同時刊行
種類豊富な自然物をテーマに、江戸の博物図譜より選りすぐったビジュアルブック『江戸博物文庫』シリーズの続編登場。食材や薬などに役立つ植物を収録した「菜樹の巻」、涼しげな美しさを放つ「魚の巻」の2冊同時刊行。それぞれ約180点の美しい絵を1頁1点オールカラーで収載。和名の由来や調理法などを紹介するテキストも添える。
華やかで繊細な日本の美がたちあらわれる。
●●●担当編集者より●●●
江戸博物文庫の第二弾の2冊が形になった。第一弾の「花草の巻」と「鳥の巻」が好評だったおかげで、当初考えていたより随分早くまとめることができた。今回は「菜樹の巻」と「魚の巻」である。「花草」も「菜樹」も同じ『本草図譜』がオリジナルだが、「菜樹」では多くの野菜や果物や穀物を収録した。「魚」と合わせるとちょっとした食材図鑑といった趣きでもある。日本の在来種だと思っていた野菜や果実が、実は近世に外来したものだったり、現在は高級食材となっている魚が、いわゆる「下魚」だったりというような、思わぬ発見もある。もちろん少なからず奇妙な図も収録したので、眺めているだけでも楽しいはず。夏バテぎみの好奇心と食欲を、ともに刺激してくれること請け合いだ。(米澤敬)