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2017年7月26日号 
 

7月の新刊


江戸博物文庫 菜樹の巻 ---恵みの稔り

江戸博物文庫 魚の巻 ---水界の王族たち

■工作舎=編
■B6判変型/上製 192頁
■定価=本体1,600円+税
■2017年7月22日 2冊同時刊行

種類豊富な自然物をテーマに、江戸の博物図譜より選りすぐったビジュアルブック『江戸博物文庫』シリーズの続編登場。食材や薬などに役立つ植物を収録した「菜樹の巻」、涼しげな美しさを放つ「魚の巻」の2冊同時刊行。それぞれ約180点の美しい絵を1頁1点オールカラーで収載。和名の由来や調理法などを紹介するテキストも添える。
華やかで繊細な日本の美がたちあらわれる。

●●●担当編集者より●●●

江戸博物文庫の第二弾の2冊が形になった。第一弾の「花草の巻」「鳥の巻」が好評だったおかげで、当初考えていたより随分早くまとめることができた。今回は「菜樹の巻」「魚の巻」である。「花草」も「菜樹」も同じ『本草図譜』がオリジナルだが、「菜樹」では多くの野菜や果物や穀物を収録した。「魚」と合わせるとちょっとした食材図鑑といった趣きでもある。日本の在来種だと思っていた野菜や果実が、実は近世に外来したものだったり、現在は高級食材となっている魚が、いわゆる「下魚」だったりというような、思わぬ発見もある。もちろん少なからず奇妙な図も収録したので、眺めているだけでも楽しいはず。夏バテぎみの好奇心と食欲を、ともに刺激してくれること請け合いだ。(米澤敬)

8月 増刷予定

平行植物 新装版第3刷

■レオ・レオーニ
■A5判変型/上製 304頁
■定価=本体2,200円+税
■新装版第3刷 2017年8月10日

ツキノヒカリバナ、マネモネ、フシギネ…。レオ・レオーニが産み出した不思議な架空の植物たち。別の時空に存在するという植物群の生態、神話伝承などを、学術書の体裁でまことしやかに記述した幻想の博物誌。新装版第3刷がもうじきできます!

NHK朝ドラ「ひよっこ」に「カラツボ」なる薬が登場したと一部で話題です。『平行植物』の「カラツボ」はエロチックな形態の平行植物なので、偶然なのか、小道具さんがレオーニ・ファンなのか。

フェア告知

紀伊國屋書店新宿本店『江戸博物文庫』パネル展

---「菜樹の巻」「魚の巻」刊行記念

紀伊國屋書店新宿本店7F美術コーナーにて『江戸博物文庫』シリーズのパネル展がはじまりました。
「鳥の巻」「花草の巻」「菜樹の巻」「魚の巻」の4冊から選りすぐりの見開き頁をパネルにしています。ぜひご覧ください。 詳しくはこちら

 

kousakusha TOPICS

◆女優の小林聡美さんがサンデー毎日2017.7.30号「本のある日々」で『江戸博物文庫 鳥の巻』を書評! 「写真とはまた違った、細密な写生には日本画ならではの味がある」と。詳しくはこちら

◆社会学者の橋爪大三郎氏が、7月11日付日本経済新聞夕刊コラム「あすへの話題」で『星投げびと』を紹介くださいました。おかげさまで静かな反響があります。詳しくはこちら

◆上野・国立西洋美術館で好評開催中の「アルチンボルド展」。『綺想の帝国』は後半が展覧会の目玉である連作『四季』と対をなす『四大元素』の図像学的解釈がなされ、読み応え十分。本書の著者にして、アルチンボルド研究の権威として知られるトマス・ダコスタ・カウフマン氏の講演が、8月4日(金)14:00〜15:30 「ジュゼッペ・アルチンボルド——自然の変容」国立西洋美術館講堂。詳しくはこちら

『文字と書の消息』の平野甲賀氏による書評が共同通信で配信され、秋田魁新聞、神奈川新聞、山梨日日新聞、佐賀新聞など多くの地方紙に掲載いただきました。詳しくはこちら。また、ideaアイデアNo.378(2017年7月号)にも紹介。詳しくはこちら

◆「知遊 vol.28」に田中泯さんのロングインタビュー「ぼくのカラダのなかの「子供」を聴きながら、ぼくは地を這う、オドル—お祭り大好きの少年は世界的ダンサーになった」が14ページにわたり掲載。写真も豊富で、写真集『田中泯 海やまのあひだ』も大きく紹介いただきました。詳しくは「知遊」サイト

◆朝日新聞朝刊一面の、鷲田清一氏による人気連載「折々のことば」7月15日の814回は、アウシュヴィッツからの帰還者として知られる化学者であり作家のプリーモ・レーヴィの『周期律』からのことばでした。詳しくはこちら

◆ウェブ連載「ライプニッツ通信II」第25回 生ける印刷術および第26回 ヴァイゲル先生の光を更新。第25回は「生ける印刷術」を提唱したコメニウスについて。コメニウスはチェコの英雄として、ミュシャの「スラヴ叙事詩」連作にも描かれています。第26回はライプニッツの師ヴァイゲルについて。

◆ 『ライプニッツ著作集第II期 2巻』収載「ボシュエとの往復書簡」の翻訳とその背景のコラム執筆を最後に2016年に亡くなられた、福島清紀先生の論文集刊行計画が立ち上がりました。2017年9月には東京と富山で偲ぶ会も予定されています。詳しくはこちら

◆工作舎 営業事務アルバイト募集中。応募締切は7月31日。詳しくはこちら