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2018年7月6日号 
 

6月の新刊

ライプニッツ著作集第II期
第3巻 技術・医学・社会システム

豊饒な社会の実現に向けて

■G・W・ライプニッツ
■酒井 潔+佐々木能章=監修
■A5判上製 528頁+手稿8頁
■定価 本体9000円+税
■2018年6月27日刊行

第II期ついに完結! 計算機発明から保険・年金システム、アカデミー計画まで、「理論を伴う実践」を生涯のモットーとしたライプニッツの多方面にわたる提言が、300年の時空を超えて明かされる。

●●●担当編集者より●●●

激動する17・18世紀ヨーロッパで理論と実践を磨きつづけたライプニッツの多彩な活動ぶりを明らかにする『ライプニッツ著作集』第II期も、ようやく 第3巻『技術、医学、社会システム──豊饒な社会の実現に向けて』を上梓して、完結することができました。
アカデミー版では未刊行の著作も多々あって、監修・翻訳くださった諸先生のご苦労は想像を絶しますが、いずれも日本ライプニッツ協会会員として国際的なネットワークにも参与する方々であり、現時点でなしうる最善の日本語版が可能になりました。

第1部「技術」には、パリ時代に着想した産業振興案『奇想百科』や、苦労を重ねた『ハルツ鉱山開発計画』、『時計論』、『計算機の発明』、蒸気機関のアイディアを共に練った『パパンとの往復書簡』、囲碁にも言及した『ゲーム覚書』を収載。
第2部「医学」には、『医事に関する諸指示』、『保健官庁設立の提言』、『ペスト対策の提言』の医療行政への提言3編と『シュタール医学論への反論』を訳出。
第3部「社会システム」には、マインツ選帝侯への提案にはじまり、生涯にわたりさまざまな為政者に提案しつづけた学術協会(アカデミー)設立案、『公営保険』や『終身年金論』、『人の寿命と人口に関する新推論』、『図書館改革案』、『図書館計画』などを編集。

特別付録として、【『ライプニッツ著作集』第I期・第II期収載全著作・書簡年譜】を挟み込みました。「数学」、「自然科学」、「哲学/論理学」、「法学/神学/倫理学」、「歴史他」、「実践分野」とおおまかなジャンル分けをダイヤグラム化し、17歳の「ヤコプ・トマジウス宛書簡」(第II期第1巻)にはじまり、最晩年の『中国自然神学論』(第I期第10巻)まで、生涯にわたりあらゆるジャンルについて探究・執筆をつづけたライプニッツの足跡が一望できます。もちろん、収載作品のインデックスとしても活用いただけます。
第II期第3巻完結のチラシの一隅に、“『ライプニッツ著作集』第I期全10巻、2018年9月より新装版にて復刊予定!”と記したところ、次世代の方々の反響が少なからずありました。第I期、第II期ともども、さまざまな方々に末永く愛読され、現実を変える活力となることを願っています。(十川治江)

 

近刊情報

親鸞への接近

■四方田犬彦
■四六判上製 約500頁
■予価 本体3000円+税
■2018年8月刊行予定

親鸞論が絶筆となった三木清、伝記映画を監督制作した三國連太郎、親鸞の晩年について集中的に論じた吉本隆明…。3人の知識人を通して親鸞思想の現代的意味を問う著者渾身の書下し。『歎異抄』『教行信証』の独自の視点での読み解きも秀逸。

パブ情報

『Ibasyo』著者・岡原功祐さんインタビュー記事

『Ibasyo』のパブリシティが好調です。6月20日付毎日新聞・大阪夕刊では「単なる記録を超え、『人間の尊厳とは何か』と心の奥底に問いかけてくる」、「BIG ISSUE」では「『自傷』というテーマに縁遠かった人にこそ積極的にこの本を届けていきたい、それがジャーナリズムの役目だと考えている」、共同通信web版では「『あなたは大切な存在』という思いとともに」。詳しくはこちらへ。


kousakusha TOPICS

◆丸善ジュンク堂書店の美術書カタログ「defrag 2」に、『メディア・アート創世記』『江戸博物文庫 花草の巻』を紹介していただきました。全国の丸善ジュンク堂書店で無料配布中。ブックフェアも、池袋本店等の芸術書売り場で開催。こちらへ。

◆丸善ラゾーナ川崎店の海外文学コーナーで、7月半ばから僅少本フェアがはじまります。工作舎からはフィニ『夢先案内猫』、ワイルド『W・H氏の肖像』、スタインベック『コルテスの海』を出品します。お早めにお出かけください。

◆生態学者、宮下直著『生物多様性のしくみを解く』の文章が、カリタス女子中学校「国語」の入試問題に出題され、 日能研の広告「シカクいアタマをマルくする」に採用されました。6月から電車の車内吊り広告に掲示され、反響がありました。

◆ポール・デルヴォーの表紙絵と刺激的なタイトルで注目を集めた『セックスの発明』。しばらく品切でしたが、カバーを増刷し、出荷できるようになりました

◆web連載「ライプニッツ通信II」第37回 下村寅太郎先生追想を更新。ライプニッツに関わる下村寅太郎先生の文章を紹介しています。

◆web連載「ルネサンス・バロックのブックガイド」第15回 エラスムス『痴愚神礼讃』。気鋭の研究者、田邊まどかさんが主役の痴愚女神になりかわって紹介します。「エラスムスのことが聞きたいのですって?いつだったか私のおしゃべりを書き取っていったオランダ人よね。出版されたのは1511年でしたっけ?…」

【編集後記】『ライプニッツ著作集 第II期(全3巻)』が完結となり、半数以上品切となっていた『第I期(全10巻)』を順次新装復刊します。「担当編集者より」に書かれた『第II期』完結チラシは予告第一弾。第2弾として『第I期 新装版』チラシが7月末に出来ます。新しいカバーデザインの初お目見えになるか!? さらに9月に全10巻の全貌を示すチラシを作成予定。力が入っています。(岩下)