■松岡正剛=著、荒俣宏=協力
■B6判変型・仮フランス装 224頁
■定価 本体1800円+税
■2018年10月22日刊行
雑誌『遊 読む』誌上に一挙掲載された伝説のブックガイド、37年ぶりに復活! 「読書は男のケンカだ」の33冊から「読書で一番遠いところへ行く」ための31冊まで、百字一冊でブックコスモスを駆け巡る。『千夜千冊』の原点。
●●●担当編集者より●●●
1981年に雑誌『遊』に発表され、当時大きな話題になったブックガイドの復活である。これまでに何度も単行本化が企画されたが、紹介された本のかなりのものが品切になっていることもあり、なかなか実現しなかった。しかしその選本は、80年代初頭の文化状況を色濃く反映しているのはもちろんのこと、その後の「日本」のありようを予見させるものにもなっている。また工作舎の『ブックマップ』や松岡正剛本人の「千夜千冊」のプロトタイプでもあり、あらためて刊行することに、大きな意味があると判断した。何より、一冊100字前後の切れ味のよい読書指南は、いまでも書物宇宙に分け入るための絶好な足掛かりになるはずだ。品切本の多くも、インターネットの利用で比較的容易に入手できるようになっている。一貫の鮨や一粒のチョコレートをつまむように、どこからでも気軽に読みはじめていただければ幸いである。(米澤敬)
※刊行記念ブックフェア開催。下の[ブックフェアのお知らせ]をお読みください。