ルネサンス・バロックのブックガイド
印刷革命から魔術・錬金術までの知のコスモス
■ヒロ・ヒライ=監修
■A5判 280頁
■定価 本体2800円+税
■2019年2月27日刊行
良書を次世代にも伝えたい。
占星術や錬金術、魔術が興隆し、近代科学・哲学が胎動したルネサンス・バロック時代。この時代を象徴する原典の邦訳書から最新の研究成果まで総数150冊余の書物を、ヘルメスの図書館につどう50名をこえる執筆者が紹介する。
●●●担当編集者より●●●
ルネサンス学者のヒロ・ヒライさんとはじめてお会いしたのが、2004年。ヒライさんが主宰する学術ウェブサイトbibliotheca hermetica(ヘルメスの図書館の意、略称BH)のミーティングが東京大学駒場キャンパスで開催されたときです。当時は駒場の隣に社屋があり、刊行したばかりのパラケルスス『奇蹟の医の糧』を売りにいったのでした。若手研究者の集まりに、高名な科学史家も顔を出し、期待に満ちた会でした。
編集者・二宮隆洋さんと工作舎の本で育ったと公言するヒライさんゆえに、その後の折々でBHと工作舎の相性の良さを実感し、ようやく本の形になりました。
生まれる前の刊行というウォーカー『古代神学』を見事に紹介した大学院生をはじめ、執筆陣の多くは若手研究者。ここから羽ばたいていく書き手の存在を予感させ、将来が楽しみです。
(岩下祐子)
※2019年3月9日 ジュンク堂書店池袋本店にて監修者のヒロ・ヒライさんと山本貴光さんの刊行記念トークイベントを開催しました。詳しくは下の[お知らせ]へ。