地方に社会システム産業をつくる
副業とIoTパワーを活用して
■玉田 樹
■四六判上製 368頁 定価 本体2600円+税
■2020年5月20日刊行
働き方改革のもと輩出した副業者パワーで、医療、農業、観光業など多様な分野にビッグデータを活かした「社会システム産業」を起こす。地方活性化への提言。
●●●担当編集者より●●●
新型コロナ騒ぎでこれまで「当たり前」と思っていた暮らしぶりを見直さざるをえなくなりました。
著者の玉田樹(たつる)さんは野村総合研究所執行役員や理事などを歴任後、(株)ふるさと回帰総合政策研究所をたちあげ、一貫して地方とひとりひとりの暮らしを豊かにする方法を提案&推進されてきた方。その情熱の源泉は、“ソ連崩壊後のロシア企業改革の支援に5年間通ったさい、ほとんどのロシア国民がろくな仕事がないので副業のようなさまざまな仕事をしながら、自宅とは別に「ダーチャ」と呼ばれる畑つきの滞在可能な田舎の小屋を郊外にもって、国は貧しいながらいきいきと暮らしているさまをつぶさに見た”(あとがきより)ことにあるそうです。
長年にわたる活動の集大成として本書を脱稿されたのは、騒ぎが大きくなる前のことでしたが、東京一極集中のリスクが歴然とした今、IoTを活用してふるさとを元気にする新たなビジネスモデルの提案は、来たるべき暮らしのための具体的ヒントの数々をもたらしてくれます。(十川治江)
*石破茂氏が2020年5月15日更新のブログにて、週末に読みたい本の1冊に本書をあげてくださいました。石破氏公式ブログ