俯瞰する知 原島博講義録シリーズ
巻3 哲学と宗教をいま一度
■原島 博
■A5判変型 284頁 定価 本体2800円+税
■2025年2月18日発売
ソクラテスからサンデルまでの西洋哲学、老荘思想に代表される中国の諸子百家、インド哲学と仏教の無の思想、そして日本思想の系譜を訪ね歩く。情報工学を専門とする著者が、古今東西の哲学と宗教を俯瞰して、次の時代を拓くヒントを探る。鷲田清一(哲学者)推薦。
●●●担当編集者より●●●
シリーズ名にある「俯瞰」という言葉には、専門性を突き詰める現代の知のあり方に対して、より学際的かつ主観的な視点を提供したいという意図があります。すなわち「専門的なジェネラリスト」の視点です。そう聞くと何やらとても高尚なことに思えてしまいますが、そうではないのだと原島氏はいいます。むしろ、それはより地表に近いカエルの目線、「蛙瞰(あかん)」であると。たとえ空を飛べなくても、できる範囲から俯瞰すれば良いという原島氏のメッセージなのです。
そんな本シリーズは、一見すると、ある分野の概論を1冊で知れる、教養書のような体裁をしています。実際、全10巻を通読すれば、古今東西の文化・思想、自然環境までを一気に見通せることでしょう。しかし、本書はただの教養書に終わりません。本書を読めば、教科書的にテーマを扱いつつも、その合間に原島氏から問題提起されていることに読者は気づくでしょう。そして、今までの学びを批判的に見つめ直す。そういった学びのありかたを考えさせられます。本書は「学び方を学び直す本」でもあるのではないでしょうか。(塩澤陸)



