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2025年4月4日号
 

3月の新刊

理科系の文学誌 新装版

■荒俣 宏
■A5判変型上製 444頁 定価 本体3500円+税
■2025年3月27日発売

「科学こそが幻想である」。荒俣宏が、ニュートンやJ・G・バラード、P・K・ディックなどSF・幻想文学を科学の眼で読み解いた初期の傑作を、40年の時を経て待望の復刊! 文学を科学の言葉で語り、SFのまやかしと限界と不誠実さを明かしつつ、その未知の可能性を探る。

●●●担当編集者より●●●
荒俣宏さんのデヴュー作は『別世界通信』である。単著2作目となるのが、この『理科系の文学誌』だ。初版編集は、ともに『遊』のフィーチャー・エディターを担当した宮野尾充晴くんだった。いずれも荒俣さん二十代の著作である。なのに内容はいささかも古くなっていない。とりわけ『理科系』は、現代のアメリカやロシア、そして日本の有り様を予見しているようにも読める。荒俣さんは工作舎にデスクを置いていたことがあり、その後は平凡社を仮住いにしていた。その頃からの個人的な交流はもう40年を超え、松岡正剛さんと荒俣宏さんの二人は、我が編集師匠であり続けている。『理科系』の新装版編集にあたっては、新しい「あとがき」をお願いした。昨夏、松岡さんの訃報が飛び込んだ翌日、荒俣宏さんから「あとがき」完成のお知らせがあり、お会いして直接受け取ったそれは、松岡さんに捧げられていた。その場でカバー・デザインについてのリクエストも頂いた。まりの・るうにいさんの作品を使いたいとのこと。るうにいさんは松岡さんのパートナーである。こうして『理科系の文学誌』まるごと一冊が、松岡正剛へのオマージュになったわけである。くれぐれも荒俣宏さんには長生きをしてもらい、ますます妖怪めいた存在になってほしいと思う今日この頃である。(米澤敬)

 
 

近刊情報

大切な人を知り、大切な人を大切にする 医院運営
患者様と永く、スタッフと永く、地域の皆様と深く永くお付き合いする

■梶原 浩喜
■四六判 226頁 定価 本体1500円+税
■2025年4月下旬発売予定

30歳で故郷の北九州市若松区に「かじわら歯科小児歯科医院」を開院し、九州から関東まで23の直営医院を傘下に置く医療法人グループを育て上げた著者から、「優しさ」を中心にした運営術を学ぶ! トップダウン経営からの脱却、一流企業にならった組織図の構築など、これからの医療経営への示唆に富んだ1冊。

モンストロール

■塙将良+藤井しん
■B5変型 196頁 定価 本体3800円+税
■2025年5月中旬発売予定

住むと目がうつろになるマンション型怪獣「ウツロメ団地」、常に怒っているバケット型怪獣「化ケッ怒」。12の部族に分かれた175体の怪獣の生き様を、サイケデリックかつ緻密な筆致で描くモノクロ・モンスター図鑑! 都築響一氏の解説と「怪獣たちが車の中でどう生み出されたか」を語った対談も収録。

 
 

お知らせ


4/20(日)11時〜16時、雑司が谷鬼子母神通りみちくさ市出店

◆春のみちくさ市に出店します! 特別価格でワケアリ本もお手頃価格で放出。購入冊数分の工作舎オリジナルカード・しおりもプレゼントします。電子決済をご利用できますので、当日はぜひお越しください。詳細はこちら。


3/8朝日新聞にて、杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』の書評掲載!

◆椹木野衣氏が「世の枠からはみだす自由な家々」と題して「…おもしろみの源泉は、著者がイラストを生業としていることにある。画家や写真家、造形作家やデザイナー、陶芸家、書家、そしてミュージシャンのように「ものづくり」に携わっている人たちの家が大半なのだ。フリーランスなかれらの家にまつわる工夫は、通勤や帰宅、業務といった世の枠からはみ出す、それこそフリーなものだ。」と紹介くださいました。全文は こちら。
◆『ミュージック・マガジン』4月号でも、真保みゆき氏が書評くださいました。 「豪雨災害という苦難の中、定住のあり方を模索してきた住人が先達から教えられた“今はない”土地の記憶が、イラストの形をとって、今一度立ち現れる。そんなアプローチが、この本を他に例を見ない特別な1冊にしている」

 

kousakusha TOPICS

◆3/31日本経済新聞朝刊文化面にて 『わたしはイモムシ』の桃山鈴子さんが登場。「満天の星まとうイモムシ」と題して、星空や鉱石を思わせる繊細で美しいイモムシ点描画の制作秘話を綴っています。

◆4/19〜6/25愛知県の刈谷市美術館で「レオ・レオーニと仲間たち」展が開催されます。ミュージアムショップで 『平行植物』も販売いたします。

◆3/22図書新聞で、ロンダ・シービンガー 『奴隷たちの秘密の薬』を岡本隣氏が書評くださいました。「植民地における様々な医学実験を繙く中で、シービンガーが焦点を当てるのは、奴隷たちの治療実践である。」

◆デザイン雑誌「アイデア」No.409の特集は「美しい書物を求めて—中世ヨーロッパの写本とデザイン」。 『中世パリの装飾写本』 の前川久美子さんが「挿絵」テーマに執筆されています。古賀稔章氏の選書「生き延びる文字と手」には、ミラード・ミースに言及した同書改訂新版・後書きについても触れてくださいました。

note連載『工作舎の隠れ推し本』season2 を更新。第4回は、マルの時代とイメージの技法 『円相の芸術工学』 です。本書のプレゼント応募は4月17日(木)まで。ぜひ X(旧twitter) facebook 「#工作舎の隠れ推し本プレゼント」 を明記のうえ投稿するか、saturn@kousakusha.co.jpにメールしてご参加ください。

【編集後記】
●みちくさ市は出店に加えて、お昼に「山太郎」のおにぎりが食べられることを楽しみにしています。別のメニューにしようかなと思いつつも、毎回麻薬卵とすき焼きを頼んでしまいます。本当に美味しいので、工作舎ブースに遊びにきた帰りに食べてみてはどうでしょう。(田波)