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2025年8月29日号
 

8月の新刊

俯瞰する知 原島博講義録シリーズ
巻4 生老病死と向き合う

■原島 博
■A5判変型 264頁 定価 本体2800円+税
■2025年8月27日発売

ヒトではなく「人」の一生とは何か。生きがいを見つけ、恋をして楽しさの見つけ方から老いや病い、死などの辛いことへの向き合い方まで、八十路の著者が生き方のヒントを語る。市毛良枝(俳優)推薦。

●●●担当編集者より●●●
巻4は、I部「人の一生を改めて俯瞰する」とII部「生老病死の人生デザイン」からなる。II部の冒頭、「人生はな、冥土までの暇つぶしや」という、天台宗の僧侶・今東光(1898-1977)の放言が引かれている。だから「上等の暇つぶしをせにゃ」のフォローはあるものの、けっこう衝撃的ではないか。そこで原島先生はこの「暇」にこだわられて、辿ってみた(relay essay|連閏記30 — 閏|Uruu magazine)。
そんな折、私にはある人の顔が浮かんだ。その人には、四苦も八苦もある。若くして見つかってしまった病い、つらい治療と思いのほか長引く副作用、寛解と思いきや関連が疑われる新たな疾病の浮上。そうこうするうちご両親は高齢となっている。世間は「ひとりで抱え込まないで」と言うから、「公的機関に相談してみたけれど、門前払い」と苦笑する。
ところがこの人に会って、当方の気分が落ち込んだことはない。それは、四苦八苦以上に輝きを放つ「生きがい」が見えてくるからだ。苦の量の12分の1であっても、生きられる時間を掛けたいと思える方を向いているかぎり、彼女の行く道が陰ることはない。
だから祈ろう、たとえ寸暇であろうと極上の暇つぶしができますようにと。(田辺澄江)

 
 

近刊情報

共生
髪から世界が変わる

■森田 要
■A5判 128頁 定価 本体1800円+税
■2025年9月中旬発売予定

植物染料「ヘナ」のオーガニックな美髪効果に魅せられた美容師が、原産地インドで最高品質を求め、日本各地でワークショップを続ける。植物と人の営み、共生のヴィジョンを綴る。

 
 

お知らせ


杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』の俯瞰イラストパネル展の全国展開がいよいよスタート!

◆第一弾は8月25日より、長野県・松本市で100年以上の歴史を誇る銭湯「菊の湯」さん(9月19日まで)。湯上りにゆったりくつろげる畳敷きの休憩室で、50点以上の細密イラストが楽しめます!
会期中の9月6日(土)13:00〜は著者・杉本彩子さんのトークイベントを開催。特製の紙芝居で本の成り立ちを語ります。ゲストは本の中に登場する「蝋人形・春子」がいるご自宅の造形作家ご夫妻(9月21日まで松本・おっとぼけ美術館で個展開催中)!
◆第二弾は9月6日より、約2ヶ月間「紀伊國屋書店 徳島店」にて開催!


『わたしはイモムシ』の桃山鈴子さんがイラストを手がけた『六四五七五 虫の絵と俳句』が毎日新聞出版から8月末に刊行

『六四五七五 虫の絵と俳句』の著者である俳人・堀本裕樹さんのイベントや原画展が相次いで開催されます。

8月30日 和歌山県の書店「本町文化堂」
俳人・堀本裕樹氏による「つくらない句会」
桃山さんの作品集『わたしはイモムシ』も販売していただきます!


桃山鈴子原画展予定
・青山ブックセンター 9月17日〜30日
・静岡ひばりブックス 10月15日〜26日 10月26日に堀本さんとトークイベント
・大磯TE HANDEL home&garelly 11月1日〜7日 堀本さんとトークイベントも予定
・ギャラリーハウスマヤ 2026年3月1日〜13日


 

kousakusha TOPICS

◆神保町の書泉グランデ4Fにて「工作舎僅少本フェア」開催中です。魔術・芸術・ルネサンス関連などの入手が難しい本を中心にそろえました。会期は9月30日まで。この機会に是非お出かけください。

◆6月に刊行した『本朝妖怪年代紀』が大好評で、8月10日に増刷。また、月刊ムー9月号「BOOKGUIDE」にて「本書はまさに、本朝に汪溢するそれら怪異愛好家たちの飢渇を癒す、文字通りの旱天の慈雨である。」とご紹介いただきました。

◆『別冊天然生活 本は友だち』(扶桑社)に『賢治と鉱物』をご紹介いただきました。ブックディレクターの幅允孝さんによる読書すごろくの中です。「石の特性や由来だけでなく、宮沢賢治がそれに何を感じたのかまで書いています」

◆塙将良+藤井しん『モンストロール』が月刊美術8月号「ARTBOOKS新刊案内」に掲載されました!

【編集後記】
●『国宝』を見てきました。画面・音響・役者、すべてが綺麗な映画でした。特に歌舞伎の芸と血にフォーカスを当てた脚本もとても面白かったので、ぜひ劇場へ。(田波)