■米谷 新
■四六判上製 192頁 定価 本体1800円+税
■2025年10月28日発売
本ではすぐに治される白内障だが、インドでは貧困層のほとんどが治療されずに放置されていた。7回にわたるボランティア手術「マハラジャ白内障キャンプ」と、支えてくれた人々との記録。
●●●担当編集者より●●●
日本では、白内障手術は保険適用されていることもあって、比較的気軽に受けられる。工作舎にも体験者はいる。ただ多くの国や地域では、そうそう簡単には受けられない。インドも例外ではない。最新の手術を受けられるのは、それこそ一部の富裕層に限られる。本書の著者が白内障ボランティア手術に、「マハラジャ(王族)」の名を冠した理由もそこにある。7回にわたる「キャンプ」での施術数は167。この人数、少ないと見る向きもあるかもしれないが、視力を失った、あるいは失いつつあった一人ひとりにとっては、それこそ人生を大きく変える契機となったはずである。もちろん著者だけの力によるわけではない。インドからの紅茶輸入に携わる石井さん一家をはじめ、多くの人々のバックアップなしには、実現しなかっただろう。そんな人々との出会いも、本書のテーマでもある。ちなみに著者がインドをボランティアの地に選んだきっかけの一つは、若い頃に聴いたゴダイゴの「ガンダーラ」の歌詞であったそうである。(米澤敬)



