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2025年11月28日号
 

11月の新刊

中華と綺想
東アジアのマニエリスム精神史

■平井敏晴
■四六判 424頁 定価 本体3200円+税
■2025年11月26日発売
ハングル創製、台湾・ベトナムのバロック、ナム・ジュン・パイク、熊の神話……東アジアで生み出されてきた文化とマニエリスムの異種混合は通底していた! 東アジア諸国が巨大な中国文明と対峙しつつ、独自のアイデンティティを確立してきた歴史的・芸術的流れを追った画期的なマニエリスム精神史。

●●●担当編集者より●●●
本書刊行の間際になって、クマ出没のニュースがメディアを騒がせるようになった。さらに先だって『67歳の新人 ハン角斉短編集』(小学館)収録の『山で暮らす男』に衝撃を受けたこともあって、これらクマをめぐる話題出来のタイミングには驚いてしまった。というのも本書を締めくくる第6章は「熊の両性具有と王権」と題され、北ユーラシアの狩猟民族文化では、人間とクマの間に明確な境界線が存在せず、本来どちらも同じ霊的実体の「ヒト」であり、毛皮を脱ぎ着することで、人間になったり獣になったりすることが紹介されている。著者はここから朝鮮半島と日本列島の神話に登場するクマのイメージや、クマの矮小化と両性具有化が王権の獲得と継承にどのように組み込まれていったかを論じ、「非中華のマニエリスム」に結び付けていく。このスリリングな展開の妙は、クマに注目が集まっている今だからこそぜひ味わっていただきたい。(石原剛一郎)


◆ジュンク堂書店池袋本店4F 中国文化史コーナーで刊行記念フェア「中華もどき/非中華のマニエリスム」が開催予定。

◆ヒロ・ヒライ氏(科学史家・思想史家)主宰のBHチャンネルに著者の平井敏晴氏が出演! 12月14日(日)22時から生配信です。放送ページはこちら。

 
 

近刊情報

俯瞰する知 原島博講義録シリーズ
巻5 科学技術のいまを問う

■原島 博
■A5判変型 約270頁 予価 本体2800円+税
■2026年1月下旬発売予定

科学は「知る」こと、技術は「作る」こと。人は、自然と向き合い自然を読み解く科学の知から道具を作りだし、技術によって自らの五感を充足させ、拡張を試みてきた。だが人間優位の利便性の背景には、危うさが渦巻く。戦争、エネルギー問題、生命倫理しかり。長きにわたり「科学技術」分野に身を置いてきた著者が、人の知と技の営みを改めて見直す。

黙示録と神の国
西洋文明に伏在する終末思想の系譜

■長谷川 章
■A5判上製 1050頁 定価 本体13000円+税
■2026年1月下旬発売予定

歴史の過程で大きく変容してきた「神の国」。ユダヤ民族と神の歴史はどのように語り継がれてきたのか。新約聖書『ヨハネの黙示録』に着目し、西洋近代における哲学、思想、芸術の新たな解釈を試みた意欲作。

 
 

お知らせ


〜12/7(日)桃山鈴子展「イモムシのひらき」開催中

◆足利市のカフェ付きギャラリー「artspace & cafe」で桃山鈴子さんの30数点の作品、著書、グッズ、カレンダーなどを展示しています。サイン入りの『わたしはイモムシ』も販売しています。最終日の12月7日(日)には桃山鈴子さんも在廊します。ぜひ足をお運びください。詳しくはこちら。


雨天中止になって残念だけど、 全国の愛読者のみなさまに感謝を込めた工作舎お得市

◆神保町ブックフェスティバル用に用意した「紙型」や「製版フィルム」、ワケあり本などを当サイト限定で販売しています。詳しくはこちら。

 

kousakusha TOPICS

◆11月14日にジュンク堂書店池袋本店9Fギャラリースペースで開催された原島博 × 山極壽一 トークイベント『俯瞰する知 巻4 生老病死と向き合う』刊行記念「老いと生き方」が大盛況。原島博先生の老いることで得られるボケの妙や、山極壽一先生のゴリラの生態を混じえたアナログコミュニケーションなど、興味深いお話が盛りだくさんでした。

◆11月15日中日新聞(愛知県・滋賀県版)夕刊「ほんの裏ばなし」で杉本彩子 『ホーム・スウィート・ホーム』が紹介されました。
「…誰もが好きな家に住めるわけじゃない。けれど、どんな人の家でも、それぞれにその人なりの暮らしの形が現れるのではないでしょうか。」

◆クーヨン 12月号で森田要 『共生』が紹介されました。
「…著者は美容師として、髪染めやパーマをくり返す顧客の髪が壊れてくようすを見て、ヘナとカットのみのサロンを立ち上げた。…髪から考える環境との共生は、誰もが参加可能な営みである。」

【編集後記】
●焼き芋が好物です。最近はどこのコンビニでも売っているので、買って食べています。ただ手に入る場所が増えたせいなのか、会社近くに回って来ていた焼き芋の移動販売が来なくなりました。いつか食べようと思っていたのに……(田波)