■平井敏晴
■四六判 424頁 定価 本体3200円+税
■2025年11月26日発売
ハングル創製、台湾・ベトナムのバロック、ナム・ジュン・パイク、熊の神話……東アジアで生み出されてきた文化とマニエリスムの異種混合は通底していた! 東アジア諸国が巨大な中国文明と対峙しつつ、独自のアイデンティティを確立してきた歴史的・芸術的流れを追った画期的なマニエリスム精神史。
●●●担当編集者より●●●
本書刊行の間際になって、クマ出没のニュースがメディアを騒がせるようになった。さらに先だって『67歳の新人 ハン角斉短編集』(小学館)収録の『山で暮らす男』に衝撃を受けたこともあって、これらクマをめぐる話題出来のタイミングには驚いてしまった。というのも本書を締めくくる第6章は「熊の両性具有と王権」と題され、北ユーラシアの狩猟民族文化では、人間とクマの間に明確な境界線が存在せず、本来どちらも同じ霊的実体の「ヒト」であり、毛皮を脱ぎ着することで、人間になったり獣になったりすることが紹介されている。著者はここから朝鮮半島と日本列島の神話に登場するクマのイメージや、クマの矮小化と両性具有化が王権の獲得と継承にどのように組み込まれていったかを論じ、「非中華のマニエリスム」に結び付けていく。このスリリングな展開の妙は、クマに注目が集まっている今だからこそぜひ味わっていただきたい。(石原剛一郎)
◆ジュンク堂書店池袋本店4F 中国文化史コーナーで刊行記念フェア「中華もどき/非中華のマニエリスム」が開催予定。
◆ヒロ・ヒライ氏(科学史家・思想史家)主宰のBHチャンネルに著者の平井敏晴氏が出演! 12月14日(日)22時から生配信です。放送ページはこちら。

