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2026年3月5日号
 

2月の新刊

日本財団は、いったい何をしているのか 第十巻 教育大刷新

■鳥海美朗
■四六判上製 304頁 定価 本体2000円+税
■2026年2月12日発売
「ZEN大学プロジェクト」で旧来の日本の教育システムの根本的な改革に挑戦した日本財団。大学進学格差や受験制度を歪めた偏差値教育などの解決を見据え、次世代日本のための事業がスタートした。

●●●担当編集者より●●●
せっかく大学で学ぶ機会に恵まれながら、学部学科では真面目に勉強した覚えがない。国立大学の学費が年間3万6000円だった頃の話である。大学での記憶はデモとパチンコと学祭、寮生活……学ぶことの醍醐味を体感したのは編集者になってからのこと。後悔先に立たずということである。現在、まっとうな教育の機会を掴むのは、経済的にも制度的にもかなり厳しいものとなっている。本書で紹介されるのは、留学制度、奨学金、そしてオンライン大学の設立などを通じて、そんな状況に風穴をあけようとする日本財団による試みである。日本の教育をどこまで変革できるかは、もちろん未知数ではあるものの、その挑戦者や学生たちの熱意には、かつての我が身を恥じつつ頭が下がる。

シリーズ「日本財団は、いったい何をしているのか」も多彩なテーマを掘り下げつつ、本作で10巻目(1〜8巻は木楽舎からの刊行)になり、キリのいい数字ではあるけれど、どうやら11巻目も準備中であるようだ。(米澤敬)

電子書籍版も好評発売中! ご購入ページはこちら。

 

近刊情報

キリンが来た道
麒麟児 長次郎の歩み

■日本獣医生命科学大学付属博物館=監修
石井奈穂美+郡司芽久+川田伸一郎ほか=著
■四六判 200頁 定価 本体2000円+税
■2026年3月下旬発売予定

どんな名前で、どこから来て、どのように育ったのだろう? 日本獣医生命科学大学付属博物館にあるキリンの全身骨格標本に秘められた正体と歴史に向き合う。日本国内のキリンの個体数管理やタンザニアでの野生のくらしなどに焦点を当てた4つの「キリン講話」も収録。

お知らせ


『キリンが来た道』3/1読売新聞東京23区版で取り上げられました。

◆新刊『キリンが来た道—麒麟児 長次郎の歩み』(日本獣医生命科学大学付属博物館=監修)に関する記事が掲載されました。「獣医生命大に保管の標本、上野生まれのキリン『長次郎』と判明 3月に本も出版」。記事は こちら。


名古屋・和歌山で杉本彩子『ホーム・スウィート・ホーム』俯瞰イラスト展覧会

◆3/7 (土)まで名古屋のセレクトブックショップ「TOUTEN BOOKSTORE」で俯瞰イラスト原画展が開催されています。3/6(金)には、本書第5章3幕に登場する納屋ハウスの住人をお招きしたトークショーを、翌3/7(土)も著者による紙芝居トークを開催。詳細はこちら。
◆3/31(火)まで、和歌山那智勝浦町の人気Tシャツ店「キツネノウエ」でパネル展が開催されています。2/28(土)には、本に登場した秘宝館グッズ蒐集のご夫妻とのトークショーが開催され、陰部神社ほかさまざまな珍宝を御開帳しつつグッズ販売も行われました。 本書のイラストをフィーチャーした、オリジナルトートバッグは販売中。しっかりした布製で、高さ40cm/袋口幅48cm/底幅33cm/奥行き(マチ)15cm。レコードや本を運ぶのに最適です!

 

kousakusha TOPICS

◆桃山鈴子さんの原画展が青山のギャラリーハウスマヤで開催中。3/14(土)まで。『わたしはイモムシ』も購入できます。

◆桃山鈴子『わたしはイモムシ』が梓会図書館クラブ通信28号「花鳥風月・風流韻事」で紹介されました。

◆平井敏晴『中華と綺想』の書評が週刊読書人2/20号に掲載されました。評者は東京大学東洋文化研究所教授の塚本麿充さん。 「中華」にはもともと主も民も社会も存在せず、存在していたのは大きな綺想と結合の幻想体であったのかもしれない。……多種多様な魔力が広域アジアにはあふれている。早く次の旅に出たくなる、本書にはそんな読者の背中を強く推してくれる魅力がつまっている。

◆平井敏晴『中華と綺想』の序文をnoteで公開しました。 「東アジアはマニエリスムである。」という一つの思い込みを確信へと変えた経緯、そして東アジアで生み出されてきた文化とマニエリスムの異種混合具合を語っています。記事はこちら。

◆『みすず 読書アンケート2025』で野家啓一さんがシービンガー『奴隷たちの秘密の薬』を挙げて下さいました。訳者の一人鶴田想人さんも寄稿されてます。

◆ジェンダー史学会『ジェンダー史学』21号でシービンガー『奴隷たちの秘密の薬』を貴堂嘉之さんが書評くださいました。
「…本書が18世紀大西洋世界の科学史、医療史、奴隷制史、植民地史の最新の成果として広く読まれるべき研究書であることはいうまでもない。本書の問題提起、研究成果に刺激を受けて、個別研究がさらに深化し、共同研究の輪が広がることを期待したい。」

◆共生社会システム学会誌「共生社会システム研究」Vol.19で植木美希+田中亜紀+町屋 奈 『動物福祉 アニマルウェルフェア』を荒木和秋さんが書評くださいました。
「本書は動物飼養やペット飼育環境の海外の新しい動きと日本を含む新たなAWの視点を提供する著作であり,動物の存在が深く日本の社会に溶け込んでいることからも,直接動物とかかわりのない人へも薦めたい力作である。」

【編集後記】
●今年は春にも神保町ブックフェスティバルが開催され、工作舎も出店します。4/18(土)、4/19(日)なのでぜひご来場ください。(田波)